2013年に女優のアンジェリーナ・ジェリーさんに乳がんの発症率が高いとされる遺伝子「BRCA1」が見つかった。
がんで母を亡くしていたアンジーは、両乳房切除・再建手術を受けてたことを公表し日本でも大きく話題になりました。
日本でも遺伝子(DNA)解析検査が自宅で受けられるようになり、申込まれる方が増えています。
経済産業省の委託調査で民間遺伝子調査市場は50~100億円と言われ、検査する人の数は年々増加傾向にあります。
今回のモノベストでは、遺伝子(DNA)検査キットについてご紹介します。
遺伝子検査をする目的とは
これまでの遺伝子検査は病院等の医療機関で行われるのが一般的でした。
病院で実施される遺伝子検査は、主に、がん、遺伝子疾患、感染症を引き起こす病原体のリスク、薬の効き方、親子鑑定等を調べるのが目的です。
今回ご紹介する遺伝子検査キットは、国内外の民間企業が提供しているサービスになります。
リスク検査という目的は病院と同じですが、多彩な検査が用意されています。
・子供の才能
・アルコール
・がん
・遺伝疾患
・運動能力判定
・ペット(犬・猫)の疾患リスク
・美容、美肌
・AGA(男性薄毛)等
遺伝子検査では、個人の細胞を採取して0.1%の違いがあるDNAの情報を読み取り、病気のかかりやすさ、体質など遺伝的傾向を知ることを目的としています。
検査の苦痛は一切ない
遺伝子検査の方法はとてもシンプルです。
検査キットに唾液の採取容器が付属していますので、自分の唾液を採取して送り返すだけで完了です。
検査の種類によっては綿棒等で口内の細胞を必要とする場合があります。
痛み等の苦痛は一切ない生じないので子供でも問題なく検査が受けられます。
検査結果は、約2週間程度で自宅に郵送されますが、ウェブ報告になる場合もあります。
遺伝子検査の平均費用
通常は遺伝子検査の項目が増えると、それに比例して費用も加算されていきます。
検査項目が1~3つであれば、平均3000~10,000円になり、300項目前後になると30,000円前後が相場となります。
ちなみに病院等の医療機関で遺伝子検査を受ける場合、医師診療や血液採取な等があるため60,000円~の費用が必要になります。
※検査会社によって価格が異なりますので確認が必要です。
遺伝子検査で何がわかるのか?
遺伝子検査することで何を知ることができるのか?
検査する種類によって異なり、それぞれ下記のような内容になります。
がん・病気関連 | 将来的に罹患リスクの高い疾患を調べる |
美容・美肌関連 | 肌タイプの分析、化粧水・ケア方法 |
肥満・ダイエット関連 | 肥満体質、肥満タイプ、適した減量方法など |
スポーツ・運動関連 | 向いている運動・スポーツ、適するトレーニング方法など |
ペット(犬・猫)関連 | 将来的に罹患リスクの高い遺伝的疾患を調べる |
各遺伝検査を受けることで、生活習慣の改善や病気予防に繋がることがわかります。
間違いないでほしいのが、病院やクリニック等で受ける健康診断・定期健診とは全く違うものなので混同してはいけません。
遺伝子検査とは病気を発見したり診断するものではなく、親から引き継いだ遺伝子を解析し、将来的な病気リスクや遺伝的な体質等を調べる検査です。
現在、数多くの遺伝子検査キットが販売されていますので気になる項目があれば試してみてはいかがでしょうか。