2016年4月の「電力の自由化」スタートから4年が経過し、既に5人に1人が新電力に切り替えている。
電力の自由化によって私たち消費者側が電力会社を比較して選べるようになりました。
新電力会社の数も凄い勢いで増え続け、現在1100社以上(※2020年6月現在)存在する。
その結果、電力業界では競争が激化、様々な料金プランや新サービスが続々登場している。
今回のモノベストでは、失敗しない新電力会社の賢い選び方についてご紹介します。
本当に新電力は安くなるのか?
結論から話しますと旧電力会社(東京電力・関西電力等)と比べた場合、新電力の方が安くなるケースが多いでしょう。
安くなかったら誰も切り替えませんからね。
2020年6月時点での新電力の契約者数は約1685万件を突破しており、国内では1か月45~50万件近くの申込みがあります。
しかし、なぜ新電力にすると電気代が安くなるのか?と疑問に感じた人もいるのではないでしょうか。
下記のような理由が考えられます。
☞新電力会社の多くは発電所を保有していないので莫大なコストを必要としない。
※一部発電所を保有する新電力会社もある
☞新電力の多くが電力以外でメイン事業を持っている。
※電力事業で利益が少なくても問題はなく、自社ブランドに囲い込むのが目的。
電気料金が安くなるだけでなく、セット割やポイント付与等が付いてくるケースが多い。
申込みするだけで工事等は必要なし
新電力への手続きはとてもシンプル。簡単にいうと新電力会社への申込みだけで完了する。
基本的に工事などは発生しませんが、電気メーターが古い場合には旧電力会社によるスマートメーターへの交換工事(原則無料)が必要になります。
また、現電力会社の解約手続きを新電力会社が代行するため、お客様が解約等の連絡する必要は基本ありません。
新電力の供給スタートは次回の検針日からなので日割り計算等はありません。
新電力に切り替わった後も旧電力会社が引き続き検針を行い、新電力会社へ検針データを送る流れになる。
新電力にしても電気の品質は同じ
どこの電力会社を使っているのか色分けすることは不可能です。
各発電所で作られた電気は旧電力会社が所有する電線網に入り混じって流れて自宅に届けられます。
新電力に切り替えても切り替えなくても同じ電気を使用していることになるのです。
唯一変わるのは請求会社と料金が安くなるという事実だけなのです。
また、停電・震災等、何かあった場合の保守面を心配される方も少なくありません。
事故や災害等で停電が起きても電線網は、旧電力会社が保有しているため、復旧作業などは旧電力会社が行うのでこちらも今までと変わりません。
万一、新電力が倒産してしまったり、事業を辞めた場合でも旧電力会社に切り替わるというルールがあるので突然電気が止まるということもないのです。
失敗しない新電力選びのポイント
新電力がいかにお得なことはお判りいただけたかと思います。
しかし、数ある新電力会社からどこの会社を選んだらいいのか迷われる方も多いでしょう。
そこで新電力を選ぶ時の大きなポイントが2つあります。
②基本料金はあるが電気使用料の単価が安いプラン
①の基本料金が無料になるプランは電気使用料の単価が割高に設定されていることが多いです。
そのため、単身者等の電気の使用量が少ない人向けのプランといえるでしょう。
②の方は、逆に電気の使用量が多い家庭や店舗向けのプランです。
電気料金が月8000円代を超えてくると②の方がお得になるケースが多いでしょう。
詳細は新電力各社の公式ホームページでシミュレーション(比較)が無料でできますので確認してみましょう。
また、期間限定で各社独自の入会キャンペーンを用意している場合が多いのでチェックしていただきたい。